こんにちはけん坊です。

ブラック部活動と呼ばれる現状についての改善策
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元教師という立場だから言える部活動についてを書いていきます。

そもそも何がブラックなのか

公務員なんだから、ほかの職業に比べれば優遇されているだろと考えられるかたも多いと思います。
けれど実際はそうでもないのも教師の特徴です。
日本の労働基本法では確か7時間45ふんを越える労働をしてはいけない。もしする場合は残業手当がついたりと生活や権利の保障があるべきということのはず。
しかし市役所の職員などは残業手当があるのに教師には残業手当などはありません。
その代わりに調整額が一律数%支給されます。
これは県によって調整額が違うのかもしれませんが、けん坊の場合は1300円程度です。
1カ月に何時間残業しようがこれが変わることはないです。固定%の為。

残業がどれくらいになるのか。
今世間では100時間を超える労働時間が4割と教師の多忙さが嘆かれていますが実際はそんなもんではないと思います。

教師の一日の実際の動き

けん坊の当時の9年間の場合
朝学校に着くのは6時30~
※あくまでも仕事開始時間は8時からです。
しかし若いうちによく言われることは生徒が来る時間よりも学校にきて生徒を迎え入れろ

言っていることはわかるんです。
けん坊の場合は特にそれも苦ではなく、毎朝投稿指導などであいさつに出ていたので別に問題ないんです。
でもこれが家庭があったり、子どもがいたりると全然違うんだろうと感じてます。
現に家庭持ちの先生や女の先生は8時ギリギリに来ることの方が多いです。
ここから16時30までが一応の勤務時間です。
もちろんお昼休み等はありません。
子どもにはありますが、この間にも喧嘩やケガが起きないかどうか見たり、子どもの毎日ノートの日記を見てコメントをしたりと。
中には授業が全て入っていてこのタイミングしかノートを見ることができないという先生もいます。
だいたいは40人クラスなので一人のノートを1分見ても40分かかります。
実際には悩みなどを書いてくる子もいるので、単純な数字では表せないんですが。

16時30以降の流れ~

ここからは宿題をしていないこや、補習学校を行ったり、特に何もなければ部活動をします。
けん坊の地域では夏は19時まで冬は18時までとなっています。
そして生徒の下校を見届けてから、次の日の授業準備。
この場合はまだましなほうで、家庭訪問や家庭連絡など多種多様で帰るのは毎日22時過ぎ。
ここから次の日の準備をします。
けん坊の場合は生徒会という分掌を担当していたので、体育大会や遠足、文化祭などの1カ月前は多忙で毎日3時くらいまでは働いていました。

というわけでこの場合の家に帰ってからというのは除いて少なくとも平均で学校にいる時間は7時間45分+5~6時間
ざっと見積もって12時間
ということは×5日間なので12×5=60時間
これがおおよそ4週間なので240時間というところでしょうか。
超過分の計算をすると240時間から通常の7時間45分×5×4週間なのでおよそ149時間の時間外労働です。

土日の流れ

ようやくやってきた土日ですが素直に喜ぶ人の方が少ないです。土日は部活があります。
練習試合などならば大体午前中から始まり早くて2~3時までです。
遅ければ1日もありえますし、通常練習でも午前or午後は当然潰れます。
この辺がブラック部活動と言われる最初のPointなのでしょう

本当のブラック部活動は別の場所にある??

上記まででだいぶブラックだということがわかっていただけと思います。
けれど、実際は根源は違うところにあります
そもそもこれは自分がした部活動をしているんだろうという考え。
この際はっきり言っておきます。
けん坊は小さいころからサッカーをしていたからサッカーの部活動を2回ほど持つことができてまだよかったです。
しかし長い教員時代の中で当然したくもない部活動をさせらた経験もあります。
女子テニス、卓球、男子バレー、女子バスケ

断ることはできないのか??

したくもない部活動を断ることはできないのか??
まぁまず無理でしょう。現状では。
そもそも部活動をしたくないという言葉は職員室の中ではほぼほぼタブーとなっていますので。
部活動も教育の一環と言われて、部活動の問題が取り沙汰されてから実はもう何十年とたつんです。
それでもここまでくるのにほんのわずかしあk改善されていない。その根本はこう。

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どっちも正義でありどっちも悪である

保護者の意見はこうなのだ
・どうしてもっと部活動を熱心にやってくれないのか。もっと子どもは強くなりたいと考えている
・部活動が忙しく、子どもが勉強に集中できないからもっと休みが欲しい

教師の意見
・部活動を休みにしたいが休みにすると保護者からの意見や先輩の先生から何か言われる。

中には運よく自分のやりたい部活で気合を入れている先生がいるかもしれない。
しかし実際には若い先生ほど意見を言えずに専門でもない部活動の顧問をしているということはよくある。
その体質に問題があるのである。
今話題に上がっているのは部活動の指導は外部コーチに頼んで外部コーチを国家資格にしようという国の考え。

全く持ってとんちんかんな考え

国家資格の必要性がどこにあるのか
本来部活動を教育活動の一環としておくのなら、はっきり言ってスポーツ技術は関係ないのである。
昔部活をしていた人はわかるだろうが、技術よりも部活動を通して学んだことはたくさんあるはず。

・先輩後輩関係を学んだ
・挨拶を学んだ
・頑張ることの意味を知った
・友の仲間の素晴らしさを知ったなどなど。

そこに国家資格は必要ない。
上記のことが我々もわかっているから安易に部活は悪だとも言えない。

解決方法はもうほとんど一つしかない
教員の数を減らし、なおかつ部活動の顧問をするかしないかの選択性にすること。
そもそも全員部活動をもつというシステムがある限りは不可能なのだ。
全国的には確実に全員が部活の顧問になるということのほうがまだまだ多いはず。

これから先どうすべきかは現役の先生に任せるがとにかく今少しずつ世間の声も加わり流れが変わってきているので、
自分たちの声を発信していくことが最も大事なことである。


※それでも教師と言う仕事は遥かに美しく時間は失うけども心が残る仕事である
特に若い世代の人たちはこれからくじけることなく自分のしたいことを信念にそってしっかりやって夢を叶えてよかったと言えるように、そんな社会になてほしいものだ。